台湾鉄道旅行記(その3)
台中駅にて
その2で綴った経緯で、本来の新幹線乗換駅に戻るために一旦台中駅を降りて逆方向の電車を待つ間、駅舎や列車の写真を撮りました。
予期せぬ撮り鉄ターイム!となったのですが、この台中駅がなかなか由緒ある駅で、イギリス風の古いレンガ駅舎がそれを物語っていました。この駅舎は日本統治時代の
1917年に建てられ、時代の流れと共に改修を受けたりしたものの、1999年の台湾中部地震で一度倒壊し、2001年に完成時の姿に復元されたものです。
台湾の関係者の方々の並ならぬ努力の末甦った立派な美しい駅舎に出会えただけでも、間違って乗り過ごして来た価値はあったなと後で調べて思いました。
左: 美しい台中駅舎。2001年に完成当時の姿に復元された。
右: 台中駅前の様子。
左: 台中駅ホーム(駅舎側)。駅舎だけでなくホームも昔ながらの好ましい佇まい。
右: EMU500形区間車がやってきた。VVVF車だが、おでこライトの顔つきは古い景色にも結構似合う。
左: 予備車?救援車?色違いの旧客が隅に置かれていた。
右: 地方都市のターミナル駅側線にズラリと並ぶ黒貨車!昭和の景色がそこにはあった。
さらにその後、何と旧客の編成が!
旧客は、2008年5月現在営業運転に就いているのは主に台湾南部で僅かに残っているだけだったので、今回の旅行のターゲットとしてはあきらめていた分、
実際に動いている姿を見れたのはまさに棚からぼた餅!引き出しからプリッツ!でした。ホント、台中駅まで乗ってきてヨカッター(;∀; )
左: 旧客の編成がやってきた。前2両のオレンジ色の客車はキョ光タイプ。
右: 牽引機はE300形
左: インド製の旧型客車。両開きドアと低床ステップが特徴。
右: 今回来た旧客は荷物車以外はこのタイプのみで構成されていた。
客扱いはしておらず、「代用行李車」としてミニバイクの輸送を行っていた。旅客運用からは撤退した車両なのだろうか。
旧客の両端2両は荷物車だった。
しかも何と郵便車!台湾、おそるべし!
旧客列車出発シーンです。後打ち撮影になってしまいましたが・・・。
台湾新幹線に乗車 台中〜台北
この日の最後の旅程、台湾新幹線(その後、MRT(地下鉄)で街巡りも少々しましたがそれは後ほど・・・)ですが、1日の旅疲れ・時間的な制約もあってネタはあまり
集まっていません。せめて駅撮りだけでも少々・・・とも思ったのですが、駅の構造的に通過列車とかをいいアングルで撮れるような環境でもなかったもので・・・。
なけなしのネタをかき集めただけのものですが、ご覧頂ければ幸いです(´・ω・`)
左: 台鉄と新幹線の乗換口(新幹線側から台鉄側を臨む)
右: 新幹線ホームの様子。
左: 新幹線ホームからは台鉄の新烏日駅ホームが見える。
右: 「新幹線に都合のいい事なんか誰がするか。客は渡さんぞ!」といわんばかりに自強号E1000形が通過しています。
左: 700T系が到着。東京駅とかで聞き慣れた700系の空調の作動音が聞こえる。
右: 700T系の車内の様子(台北駅下車前にサッと撮影)。
左: 座席テーブル裏に付いている車両案内。
右: 車内にはこんな広告も。新幹線を使うことで時間と気持ちに余裕が出来た様子を表現しているのであろう。
台湾新幹線の切符。普通乗車券・新幹線特急券が分かれておらず、これ1枚で乗車可能。
台中から台北までは159.8キロで東京〜那須塩原に相当する距離。運賃は日本円で1800円程度。
車窓動画も辛うじて高速走行時のものを2本撮れました。台湾新幹線の最高速度は300km/hですが、
私が乗った列車は、車内の電光掲示板の速度表示を確認したところ最大で297km/hでした。
車窓動画その1。日本の700系より一回りスピード感があるかと思います。
最後にもう1本。
以上で台湾鉄道旅行記その3は終わりです。次回は平渓線の旅を中心に紹介致します。