飯田線訪問記(その2)
佐久間レールパーク見学
中部天竜で途中下車し、博物館移転に伴い2009年秋に閉園された佐久間レールパークを見学しました。
佐久間レールパークは中部天竜駅構内にあり、乗車券(駅の入場券)さえあれば入園できました。
レールパークの母屋には、昔使われていたサボや鉄道模型など様々なものが展示されている。
115系? いえ、元は何と旧国72系車体更新車であるモハ62系の制御車、クハ66です。
ロクサン形の残党ですよ!
111系 クハ111トップナンバー車
昭和50年代に増備された後期タイプと比べると室内アコモの差は歴然としている。
もちろん非冷房です。
左:今の電車の常識では考えられない灰皿なるものが各所に堂々と鎮座しております。
右:111系のトップナンバー。1がズラリと並びなんとも縁起のよい。
運転台・・・これ、どっかで見たことあるなぁ・・・。
ソ80
事故救援のお助けマン。でも夜見たら怖そう。
クモハ12系
激レトロな車内。「VVVFなんかクソっ食らえ!」と言っているかのようだ。
キハ181系
縦列駐車だから撮りにくかったっす(´・ω・`)
泣く子も黙る500馬力爆音DML30HSCエンジンなのであります。
JR四国から展示向けに譲渡された車両だが、所属や検査記録などの表記はしなの時代に合わせている。
クモハ52系
戦前の223系・225系にあたるのか。またの名を「魚雷形電車」!昭和30年代の未来予想図にも出てきそうな格好というか、今見てもめちゃくちゃ速そうなデザイン。
右:「急行」の表記が実に凛々しい。
キハ48000形(キハ11系)
ED62形機関車
スハフ34720形客車
塗装は製造時を再現。窓下の赤帯は3等車を意味する。
スニ30形荷物車
イコライザ台車にダブルルーフ。昭和初期の様相を色濃く残している。
オロネ10形寝台車
色を変えれば20系客車と見間違えても全く不思議でなない。
オハ35形客車
車内の様子。座席に座った視点で車内を見渡すとちょっと昭和の旅人気分・・・これで動いてさえいれば言うことなし(ムリか)。
車内で見つけた広告。ニス塗りのクラシックな客車と新幹線が同じ時代を走っていたとは想像しにくい。
新幹線0系(カットボディー)
個人的にいろいろな意味で一番心に残った展示車両です。カットボディーの情けない姿にされ、博物館移転後の展示リストからも外れてしまいました・・・(※)。
しかし、中に入るとあの憧れのコックピットは健在。また、デッキ部分の細かいアイテムからも小さい頃に乗った思い出が甦ってくるようで切なさと懐かしさがこみ上げてきました。
※後に総合車両製作所横浜事業所に引き取られ、現在も展示されているとのことです
横から見ると違和感ありありです。
正面側から見れば幾らかマシ。
客室仕切りドア。子供の頃乗ったとき、この正方形窓の自動ドアが印象に強く残った。
カットボディーで静態保存されててもやはりロマンを感じさせるコックピット。
オーバー200km/h、そして16両。一番輝いていた瞬間で時間は止まっていた・・・。
以上、中部天竜を下車してからワイドビュー伊那路2号が来るまでのわずか1時間の見学でしたが、狭いスペースにしてはなかなか充実感のある見学でした。
博物館移転後も引き続き展示が決まった車両たちは末永く大切に保存されることを祈り、惜しくも対象から外れた車両たちも陰ながら労いの意を捧げたいと思います。
次はいよいよワイドビュー伊那路2号で終点豊橋に向けてラストスパートです。
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