1.車両側の実装について
当方で公開している205系はATCとATS-Pを搭載した横浜線仕様を想定しました。
今回はこの205系に沿って説明します。
BVE2では、Atc.bmp画像を取り込むことでATCを表現できますが、
BVE4以降ではPanelUpgraderのツールで変換してもATCの部分だけは
反映してくれないため、ATSプラグインとして別途作り込む必要があります。
ATS-Pなどもプラグイン設定が必要になるようです。
BVE4で作成したATSプラグインは車両データをBVE5に変換してもとりあえず動いてるみたい。
(1) ATSプラグインの作成&設定
地道に作るとなるとC++言語の習得など必要で、その時点で
「どうせ俺は厨作者だぜ(`・ω・´)」って潔くあきらめたくなるところですが、
ノ付様の作成されたツール、汎用ATSプラグインで簡単に設定ができるようになります。
また、この公開サイトでは路線の構文のあり方についてもATCや各種ATSごとに分かりやすく
記載されているので大変参考になります!
公開サイト: Let's go to NAGANO
※ご使用の際、作成者様の迷惑にならないよう注意願います。
サイトの内容を読めばわかるようなことについて問い合わせるようなことなど無いよう、
・サイト内容の熟読
・サイト内にて公開されている
IIYAMA Line 2060 (ATS各種、ATCなど各種保安装置の確認ができます)
の運転および路線データ構文の確認
など、最低限の情報収集は各自で行って下さい!
ダウンロードした上記ツールのフォルダに同梱されているAts.dll、Ats.iniをコピーして設定対象の車両フォルダの中に入れます。(左画像赤枠)
Ats.dllの参照ができるよう、別途テキストにてAts.cfg(左画像青枠)のファイルを作成します。テキスト内容は"Ats.dll"(右画像)。
AtsPluginEditor.exeを開き、上記の車両フォルダに入れたAts.iniをドラッグ&ドロップで開き、各種設定の上、保存します。
ATS⇔ATCの切替、ATC非常運転、ATC開放などの操作をそれぞれどのキーで行うかについてもこのツールで決めます。
ATCの設定画面です。当方で公開している205系のモチーフとなっている横浜線は何年か前に京浜東北線のD-ATC化に伴い、
ATC装置も新型に換装されましたが、今回はD-ATC化前の設定として昔のATC-6型に合わせて設定しました。
(2) ATC車内信号画像の設定
該当の車両ファイルフォルダ\d3d\Atcフォルダの中に速度を指示する車内信号画像を入れます。
ファイル名は45km/h指示なら'45.bmp'(夜間'45n.bmp')といった具合です。
d3dの下にさらに"Atc"という別フォルダを設けたのは、以下のとおり各指示速度につき
1画像(night imageも付けると2画像)ずつ作るため、画像の数が多くなり
他の運転台用画像と混じってややこしくならないようにするためです。
今回の場合、以下のとおり画像を用意します。
インデックス101(自分がいる閉塞内に先行列車がいる) ⇒ X.bmp(夜間: Xn.bmp)
インデックス102(自分がいる次の閉塞内に先行列車がいる) ⇒ 0.bmp(夜間: 0n.bmp)
インデックス103(自分がいる2閉塞先に先行列車がいる) ⇒ 15.bmp(夜間: 15n.bmp)
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インデックス112(自分がいる11閉塞先以降に先行列車がいる) ⇒ 120.bmp(夜間: 120n.bmp)
続いて、panel2.cfgファイルにて、上記で用意した車内信号画像の表示条件と表示場所を設定します。
インデックス101(X) : 表示条件(Subject)=ats22
インデックス102(0km/h指示) : 表示条件(Subject)=ats23
インデックス103(15km/h指示) : 表示条件(Subject)=ats24
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インデックス112(120km/h指示) : 表示条件(Subject)=ats33
その他、指示速度に応じて表示場所(Location)、表示画像(DaytimeImage、NighttimeImage)&参照先などを設定をします。
以上で車両側の設定はOKです。