長野電鉄の旅
2005年8月、1日分余っていた青春18きっぷの消化を兼ねて、当時一般車は元東急8500系、特急車は元小田急ロマンスカーHiSEの
導入、その一方で約50年間看板車両として活躍してきた特急用2000系の撤退と、何かと話題の多かった長野電鉄に乗ってきました。
当時はまだ8500系は試運転中、小田急HiSEの方は譲渡が正式に決まった段階だったため、主役は2000系、3500系、3600系
であり、また信濃川鉄橋も車道との分離工事前、湯田中駅のスイッチバックも健在だったため、間もなく大きな変化が訪れようとしている
1世代前の長電の姿を見る最後のチャンスだったのかもしれません。
長野駅
長野・善光寺下間は1981年に地下化されている。訪問した当時は元東急8500系がデビューする前だったため、普通列車は
元営団地下鉄3000系である3500系・3600系の天下だった。3500系・3600系は元地下鉄車両だけあって、長野駅の地下ホームに
停まっている姿が非常によく似合っている。
左:普通車の主力3600系
右:まだまだ元気だった2000系特急車
左:次々とやってくるマッコウクジラ君
右:地方私鉄という雰囲気は微塵も感じられない・・・
2000系特急に乗車
行き:長野→湯田中、帰り:湯田中→須坂、どちらもC編成に乗車。当編成は2006年12月に引退している。
長野近郊は、長野・善光寺間は地下区間、さらに朝陽までは複線区間のため、大手私鉄も顔負けの立派な景色が展開する。
須坂を過ぎるとようやくローカル私鉄らしいのどかなムードとなる。最高速度は80km/hと、なかなか勇ましい足取りで快調に飛ばす。
特急料金は100円也。
左:時速80km/hで爆走中
右:信州中野にて
湯田中駅
湯田中駅では線形の制約上、3両編成の列車は到着時に一旦ホームを越えて延長線に入り、ホーム後方のポイントが切り替わったところで
ミニスイッチバックを行い再度入りなおすという特殊な操作が行われていた。2000系の後継である元小田急ロマンスカーHiSE 1000系の
導入に当たって支障をきたす関係でスイッチバックは2006年8月に廃止されている。
湯田中駅に到着。手前のポイントが入線時のネックとなっていた。
左:湯田中駅ホーム全景
右:只今スイッチバック中
須坂駅
須坂でこれまで乗ってきた特急2000系を見送り、しばし車両撮影。この日は折りしも元東急8500系の試運転列車が入れ替え中だった。
ここで長野→湯田中→須坂とお世話になってきたC編成とお別れ
左:さらばまた逢おう〜
右:渋谷方面に行くときよく乗っている8500系がこんなところに…
元々の色が長野電鉄の雰囲気に合っているせいか場違いな感じは案外しない
左:これからの長電の未来を背負うニューフェイス8500系
右:廃車後も解体されずに放置プレーの新OSカー。8500系よりもデビューしたのは後なのに・・・。
左:3600系が入線。これに乗って長野に戻る。
右:8500系のあの爆音が信濃路に響く日も遠くない。
一時期8500系も東横線を走ったことがあったそうな。その時彼らは顔合わせできたのだろうか?